架空の「妖精薬草大辞典」
架空の「妖精薬草大辞典」をどの様な本にして描いてみようかとワクワクしながら考えている。
本の編集のことや製本についてのことや、印刷機はどんな作りにするか?
ヨハネス・グーテンベルク印刷機を調べたり、紙は羊皮紙がいいかななどと、本の製本過程の映像を見たりと思考が拡散しながら、Sketchを考えたりとまだまだ時間は掛かるが日々楽しんでいる。
と!思っていたら、たまたま本関係の映像がないかと検索していたら、映画「博士と狂人」がオックスフォード英語大辞典の編纂物語だったので鑑賞してみた。
あまりの面白さで早速本を購入して映画では描いていない細部を検証してみたが当然感動の連続の話であった。
映画は実話を題材にサイモン・ウィンチェスターが小説に上梓して、2019年に映画化、残念なことに興行的には振るわなかったが、書籍好きにはたまらない。
驚いたのは主役のジェームス・マレー博士役をメル・ギブソンが演じてるので違和感を感じたが、原作を読むと実際のマレー博士の生い立ちや環境を考えると、メル・ギブソンは適役と思える。
もうひとりの主人公ウイリアム・チェスター・マイナー博士役はショー・ペンと個性派俳優。
統合失調症の天才博士を演じて二人主人公のこの映画はかなり堪能できた。
原作で感動する所は、120年前に統合失調症のマイナー博士が善良で貧しい労働者ジョージ・メリットを一八七三年の土曜日の夜に誤って射殺した。
この悲惨な事件がなければマイナー博士とマレー博士は出会うことも無く、オックスフォード大辞典も完成することは無かったかもしれないのだが、原作者サイモン・ウィンチェスターは小説の初めにこの哀れな名もなき労働者「G・Wを偲んで」とささやかな記述を彼に捧げている。
この記述は、忘れられた名も無きジョージ・メリットの不幸な死がなければ、これらの出来事は決して起こらず、この物語を語ることもできなかったである。
原作者のジョージ・メリットへの追悼のささやかな文章は原作を読んで改めて感動する記述である。
もう一つ書籍関係の一押しの映画は「バラの名前」でまたもやションコネリーが活躍する大変おもしろい映画で、原作は敬愛するウンベルト・エーコの著書である。この物語は話すと長くなるので、またの機会に書いてみたい作品である。
と!本への憧憬はボルヘスの「砂の本」から始まり、「バラの名前」に出てくる膨大な迷宮図書館そしてボルヘスお得意の「バビロンの図書館」へと繋がり見果てぬ夢を与えてくれる。
Sketchの練習をしなくては!!!
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