美術解剖学始末記1
昔々西田正秋先生の人体美学の特別講義を拝聴した。
暑い暑い夏の10日間の夏期講義だった。今では講義内容の殆どを忘れてしまった。
思えばその頃の美術界は現代美術の嵐が吹き荒れ具象作品を制作するのは、犯罪者なみの扱い使いを受けていた。ご多分に漏れず、私も口を開けば具象なんかと罵倒していて、まして美術解剖学などなんの役に立つかと暴言を吐いていた(本当に反省)
時代は移り、CGIが当たり前の時代になり、美術解剖の知識が必要になったという皮肉な現状になり、恥ずかしながら再度一から美術解剖学を学習していると云うお粗末な現状にいる。
最近布施英利氏の「体の中の美術館」を読みおおいに感動しています。
『芸術は、どこかで生まれるか?ヒトの体で。それがこの本のテーマだ。』は本当に眼から鱗であった。いま一人の美術学生の心境で再度人体を学習しています。
西田正秋先生の『人体美学』上下巻はバイブルです。
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